ブログ・お知らせ
Blog & Information

耳の痛い話でも聞いてほしい

広報の観点からは、どうしても厳しいことを伝えざるを得ないことも多々あります。特に、社内の人間と記者では、接し方が少し違うので、注意が必要です。

*画像はイメージです

DSCN9983.jpg

数年前、ある女性記者から聞いた話に、下記のような話がありました。

斜めがけバッグを仕事中に使っていた際、取材していた某組織のナンバー2から、「そのバッグは胸を強調してるんかい」と言われた。そのナンバー2の方は男性で、その数か月後に引退されたくらいのお年だったので、こちらとしてもオオゴトにはしなかったが、注意したことがある。

知人の知人に該当する人だったが、記者として接したのはその日が初めてだった。取材用に使っていた斜め掛けバッグのひもが胸にあたっていたことに気付いたナンバー2がニヤニヤしながら

「そのバッグは胸を強調してるんかい。胸大きく見えるな」

と言ったのだった。わたしは少し驚きながらも、

「わたしはあまりそういうの気にしないし、何とも思わないのですが、記者によっては大変な記事にされる可能性があると思うので気を付けた方がいいと思いますよ」

と伝えた。

当時わたしは25歳だったので、今思うと60歳くらいだったはずのナンバー2にこのようなことを面と向かって言うのは非常に生意気だったと思う。

当時、同僚記者(女性)にこの話をしたところ、「わたしだったら組織内の人に伝えるか、自社の上司に伝えて正式な形で苦情を伝えたかもしれない。よくそのような認識で、大きな組織のナンバー2が務まるものだね」と言って、そのナンバー2のことを強く非難していた。言われた側である記者が、割と気にしないわたしだったからこそ、大きくならなかったとも言えたかもしれない。

 気になっていたことを取材相手に伝えることは、普通の企業で言えばクライアントに文句をいうようなものですから、伝えづらかったことと思います。しかしそれでも、彼がその後大きな問題に巻き込まれてしまう危険性を考えると、伝えざるを得なかったのでしょう。幸いにもこのナンバー2は、その後特に大きな問題には巻き込まれていません。

 セクハラについてはいろいろとすでに意見が出ているとは思いますが、広報の視点から言えば、弁護士や専門家からきちんとしたレクチャーを折に触れて受ける必要があります。事件になってしまってからでは、取り返すことのできない問題になってしまいます。

ちょうど少し前に、セクハラ関連の裁判の判決が出ていました。

産経記事

この件は最高裁まで争った例ですが、ことばだけでセクハラに該当すると判断されているようです。これらの判決記事からわかるように、信頼関係があったからといってセクハラが成立しないわけではないのです。

 わたしたちの仕事はセクハラ指導をする仕事ではありませんが、外部の人間としてPRのアドバイスをするときに、このように若干「耳の痛いこと」をお伝えすることはよくあります。特に記者と接する際には、こうした微妙な問題について社内以上に敏感になる必要があります。記者に伝えられ、記事化されてしまうと、社会的に大きな問題になりうるからです。社内文化で共有されている空気と、記者と接するときの空気は異なるものですから、ゆがんだ形で伝えられてしまってはいけません。政治家の失言問題というのも、「記者と話す」「仲間と話す」ということの線引きがあいまいになってしまうがゆえに起こるケースが少なくありません。

 この記者の場合、「記者の前で言ってはいけないこと」「気を付けなければいけないこと」をこのナンバー2に伝えたとも言えます。

 われわれがお客様にお伝えすることも、時にお客様の耳に痛いこともあるでしょう。広報というのは、悪いことであっても必要に応じて記者に開示することが必要とされるからです。われわれは、決して会社のイメージを下げようとしているわけではなく、むしろ上げるためです。なかなかこちらとしてもお伝えしづらいところではあるのですが、お客様との相互関係を作って行く中で、言いづらいこともきちんと共有していければと考えています。

お問い合わせ
Contact Us

アクティオへご要望、ご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。

株式会社アクティオ

東京都渋谷区千駄ヶ谷3-13-7 原宿OMビル

TEL:03-5771-6426
FAX:03-5771-6427

お問い合わせ

  • 関連ブログ・お知らせ
このエントリーをはてなブックマークに追加

年別アーカイブ
Archive by Year