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地域PR:アニメ活用の課題

『"アニメ聖地化"で地域振興 埼玉県の挑戦』

映画「耳をすませば」聖蹟桜ヶ丘駅前看板映画「耳をすませば」
聖蹟桜ヶ丘駅前看板

こちらは2014年10月5日の朝日新聞のデジタル版のヘッドラインです。さかのぼること2年前、2012年3月にNHKクローズアップ現代で放送された「アニメを旅する若者たち "聖地巡礼"の舞台裏」という特集が組まれました。「聖地巡礼」とは2007年4月からアニメ「らき☆すた」で埼玉県が多くの観光客を集めたことを皮切りに新しい地域振興のPR手法として注目を集めてきました。今回、国内外のメディアはどのように聖地巡礼を報道しているのか、その傾向と所感を紹介します。

まず「聖地巡礼」とは「あの映画、ドラマを見たかからあの場所に行きたい」という日常性に非日常性を投影するいわゆる「ロケ地巡り」に似た概念です。この言葉は「アニメ・ゲーム・漫画といったいわゆる二次元コンテンツ」であるため従来のドラマ・映画ロケ地巡りと差別化する役割も果たします。もちろん聖地巡礼という言葉がもつ、いわゆる四国のお遍路に見られるような宗教性の色濃い弘法・死霊信仰との共通項もみられる重層性をもつ言葉ともいえます。

それではこの「聖地巡礼」をメディアはどのように伝えてきているのでしょうか。海外メディアを含め、一部抜粋してみます。

Japan topromote 'sacred' anime places to tourists(ツーリストにアニメの聖地を紹介)
ABS-CBNnews.com 2013年6月20日

「...Under the action plan, the organization and the JapanTourism Agency will provide tourism information on such anime-related placesand promote trips there at such events as the Japan International ContentsFestival, or CoFesta, backed by the Ministry of Economy, Trade and Industry.」

(...観光庁といった行政機関がアニメ聖地に関するツーリズム情報を提供し経済産業省から支援を受けている国際コンテンツフェスティバルに向けたツアー誘致を進めています。」

戦国の武将の妻も萌えキャラに
The JapanNews (by the Yomiuri Shimbun)  2014年11月3日

「...小さな町に観光客を集めるため「萌えキャラクター」を考案しました。)

アニメを旅する若者たち "聖地巡礼"の舞台裏
クローズアップ現代 2012年3月7日放送 冒頭紹介から引用

「...アニメに描かれたこの神社では初詣客が5倍に増え町にもったらされた経済効果は 10億円ともいわれています...」

多くの記事・放送が「なぜ、若者は聖地巡礼を行うのか」という若者の嗜好やコンテンツそれ自体に対する言及をあまりせず、地域振興つまりは「新しい町おこしの手段」としての側面を報道する傾向にあります。また、海外主要媒体での掲載はみられず「Seichi Junrei」「Sacred Places Pirgrimage(聖地巡礼)」という用語は「kawaii」「otaku」に比べて記事は見当たらず、メッセージが浸透しているとはいえないようです。

現在、聖地巡礼ブームに乗り地域PRにアニメを使う方法は浸透し注目されていますが「地域振興」が全面に出された広告色の強いアニメ、いわゆる「ご当地アニメ」は人が集めづらいという点が指摘され、インターネット上でも厳しいコメントが出る側面もあります。「地域振興」はアニメ視聴者にとっては結果でしかないため、「地域振興」目的にアニメを見る人はやはりマイノリティといえるからでしょう。その中で振興グループがどのようにアニメを国内外のメディア・読み手に発信していくのか、そのメッセージづくりに期待が寄せられます。

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